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のどの病気

Disease of the throat

その他の病気|四日市【公式】よしむら耳鼻咽喉科

のどの病気

Disease of the throat

木
木
声がかれている
のどに違和感がある
のどがかゆい

咽喉頭炎

いわゆる「のど風邪」と呼ばれるもので、原因はウイルスの 感染や細菌感染が主ですが、鼻炎から発症することもあります。 のどの不快感、痛み、発赤、嚥下痛(えんげつう)など喉の症 状に加えて、37~38度位の発熱、倦怠感(けんたいかん)、 声がれ(嗄声(させい))、乾いた咳(せき)、のどの乾燥感、異物感などが急性喉頭炎の症状です。
鼻炎、副鼻腔炎を合併した 場合は鼻汁や頭痛、扁桃炎や咽頭炎が合併した場合はのどの痛 みや発熱などの症状を伴います。
炎症を抑えるお薬や咳止めのお薬を処方します。細菌感染が疑われる場合は抗生剤の投与が有効です。
多くの場合は数日から数週で治ります。抗生剤やステロイドなどをネブライザー吸入する治療も行われます。声がれを伴う場合は、できるだけしゃべらない&発声を制限することが声の改善には大切です。

扁桃炎・扁桃周囲炎

のどには扁桃(扁桃腺)というリンパ組織があります。口を開けたときに両側に見えるクルミのようなものが、口蓋扁桃(いわゆる扁桃腺)です。扁桃炎(扁桃腺炎)はここが炎症をおこした状態を言います。白っぽい膿がぽつぽつと表面に出てきたり、表面全体を白い膜がはったようにおおってしまったりすることもあります。

診断

炎症がおこると高熱がでたり、痛みで食事を摂れなく(飲み込めなく)なったりします。さらにひどくなると扁桃の周辺に炎症が広がり、扁桃周囲膿瘍といって膿が溜まってしまい、切開して膿を出さないといけなくなる場合もあります。こうなってしまうと、口が開かなくなってしまい、呼吸も苦しくなりますので入院が必要になります。
ほかにアデノイドや耳管扁桃、舌根扁桃といわれる扁桃組織が、のどの入り口を取り囲むように存在します。これらの扁桃も炎症を起こします。
扁桃炎は風邪等のどの炎症の後に、扁桃に炎症を起こして発症することが多い疾患です。繰り返し扁桃炎を起こす方もあり、そういった扁桃炎は習慣性扁桃炎と言われ、手術が必要になることがあります。
のど痛と高熱で学校を休むことが多いお子さまは一度耳鼻科医の診察を受けることをお勧めします。

扁桃は体の入り口にある最初の免疫組織器ですので、免疫の働きが弱くなっていると炎症を起こしやすくなります。また扁桃に慢性炎症があると病巣感染といって、体のはなれた場所に病気を起こしてしまうこともあります。IgA腎症は扁桃との関係が知られています。

治療

一般的に細菌感染が多いため抗生剤を処方して治療しますが、抗生剤が効きにくい場合もありますので、完全に治るまで経過を診ながら治療することが大事です。痛みが取れても治っていない場合もあります。繰り返す原因となりますので、しっかり治しましょう。
扁桃周囲に膿が溜まってしまっている場合は、穿刺(針を刺して膿を抜くこと)したり、切開(切って膿を出すこと)したりします。癖になってしまった習慣性扁桃炎は扁桃摘出手術が出来る施設を紹介いたします。
習慣性になるとお薬の治療だけで治すことは難しくなりますので、早めに耳鼻科でご相談ください。

扁桃肥大

扁桃(口蓋扁桃、咽頭扁桃)は小学生時が最も大きくなると言われており、ただ大きいだけなら特に心配はありません。扁桃肥大のために以下のような症状が目立つ時に、治療(手術)を考えます。

  1. 扁桃炎をたびたび起こす(年4~5回以上)
  2. 睡眠障害(寝付き・目覚めが悪い、睡眠時呼吸停止、昼間の活動性低下等)
  3. 慢性的な呼吸障害(強い鼻づまり、口で呼吸する、いびきがひどい等)
  4. 嚥下障害(食事が極端に遅い、ずっと噛んでいる、食事量が少ないことで栄養発育障害)
  5. 構音障害(鼻づまり声、発音不明瞭)
  6. 扁桃腫瘍

気管支炎

ウイルスや細菌が気管支粘膜に感染し炎症が起こり、激しい咳や痰などの症状がみられる状態を気管支炎と呼びます。気管支炎は細菌・ウイルスが原因で起こります。原因ウイルスや菌はインフルエンザ、アデノウイルス、肺炎球菌、マイコプラズマ、百日咳菌、RSウイルス、ライノウイルス等々様々です。ウイルス以外にも喫煙や大気汚染などが原因になることもあります。
主な症状は激しい咳や痰です。熱や喉の痛みなど風邪の症状が治まったあとに、咳や痰だけが治まらず続くのは急性気管支炎が疑われます。また、激しい咳や痰が数週間~数ヶ月続く場合もあり、慢性気管支炎といいます。
ウイルス性の急性気管支炎では対症療法が中心となります。激しい咳が続く場合には鎮咳薬(咳止め)、痰が多い場合には去痰薬といったように、それぞれの症状に応じて症状を和らげるお薬を使います。マイコプラズマや百日咳菌など、細菌感染が原因の場合は抗菌剤などを処方したり呼吸器内科を紹介することもあります。

声帯ポリープ

喉の奥(気管の入り口)にある声帯という帯状の粘膜を振動させて声を出しています。声をよく使う仕事の方や、大声を出したり喫煙など声帯に強い刺激が加わることにより、声帯粘膜下の出血や浮腫を起こします。それにより声帯粘膜が突出したものを声帯ポリープといいます。声がかすれたりのどの違和感などの症状がでます。
声がかすれる他の原因として、声帯麻痺や喉頭がんなどの悪性腫瘍があります。症状が続く場合には、早めに受診することをお勧めします。
治療は、風邪などによる急性炎症の場合は、消炎する内服薬で改善する可能性は十分ありますが、声を出さずに休めることも大変重要です。しかし、慢性の炎症や大きなポリープなどはなかなか改善せず手術をしないと難しい場合もあります。

声帯麻痺・嗄声(声がれ)

声帯(声を出す器管)に異常が起こり、正常な振動ができない状態です。
炎症による声がれの状態で無理に声を出していると声帯にポリープができることがあります。
一度ポリープができると数ヶ月以上声がれが続くことがあります。手術によってポリープを摘出する場合もあります。
声がれの原因は声帯の形態の異常と動きの異常に分けることができます。
形態の異常は炎症による声帯の浮腫(腫れ)、ポリープや癌などによって起こります。
運動の異常とは声帯が動かなくなることで、これを喉頭麻痺(反回神経麻痺)といいます。声帯を動かす神経は脳から一度胸部まで降りて大動脈で折り返し、甲状腺を通り声帯にいたるというとても長い神経です。このため、甲状腺疾患や大動脈疾患も反回神経麻痺の原因となることがあります。
当院では喉頭ファイバー(内視鏡)により声帯を診察し、その状況に応じて治療を行います。
腫瘍や大動脈疾患などの重篤な原因が疑われる場合には近隣の病院を紹介します。