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首・顔の病気

Disease of a neck, the face

首/顔の病気|四日市【公式】よしむら耳鼻咽喉科

首・顔の病気

Disease of a neck, the face

木
木
顔が腫れてきた
顔が曲がってきた
目を閉じにくい

甲状腺炎(急性・亜急性・慢性)

急性化膿性甲状腺炎

希な疾患ですが、細菌の感染により生じまず。症状として前頚部(甲状腺部)の痛み、腫れ、時には頸部に腫れが及ぶこともあります。先天的にある下咽頭梨状窩瘻が原因でほとんどは幼少時に発症します。

亜急性甲状腺炎

比較的まれな病気ですが、甲状腺へのウイルス感染で急に前頚部(甲状腺部)が痛み、圧痛、腫れの症状が出ます。機能亢進を伴うことがあります。抗炎症剤、ステロイドホルモン剤が著効します。治療に数週間~数ヶ月かかる場合があります。原因が不明な喉の痛みで耳鼻咽喉科を受診し、見つかることが多いです。

慢性甲状腺炎

橋本病とも言われます。この炎症は免疫異常で起きる自己免疫疾患とされています。
症状は前頚部の違和感や咽喉頭異常感、甲状腺ホルモン低下に伴う顔や全身のむくみや低血圧、低体温、起床困難等があげられます。
甲状腺機能が基準値内であれば治療の必要はありませんが、甲状腺機能の低下がある場合には甲状腺ホルモン剤の補充治療が必要です。

甲状腺腫瘍

多くは甲状腺の腫れ以外に自覚症状はありません。甲状腺の良性腫瘍は、その大部分は手術などの治療を必要としないものです。また大変小さい微小がん等の様にいきなり手術などは行わず経過を観察するものもあります。ただ中には進行の早い悪性度の高いタイプのがんやホルモン異常を起こす機能性腫瘍等もあり、放置は好ましくありません。
検査は血液検査や超音波検査、CT等の画像検査や穿刺吸引細胞診などが行われます。
治療は原則として手術が必要です。タイプによっては、手術や放射線治療、抗がん薬などを組み合わせた集学的治療が行われます。

唾液腺炎(耳下腺・顎下腺)

唾液腺のある場所が腫れたり、痛んだりします。
食事をして唾液が多く出るときは痛みが強くなることもあります。
原因は細菌感染、ウイルス感染、免疫異常などがあります。痛みを伴う場合は、細菌やウイルスの感染が疑われます。 治療は細菌感染が原因と考えられる場合は、抗菌薬を使用します。

唾液腺腫瘍

唾液腺には耳下腺、顎下腺、舌下腺などがあり、そこに出来た腫瘍を唾液腺腫瘍と言います。
唾液腺腫瘍にはさまざまな種類がありますが、良性腫瘍と悪性腫瘍に分かれます。悪性の唾液腺がんにもさまざまなものがありますが、がん細胞の種類によっておとなしいがんと進行の早いがんに分かれます。診断のためには、超音波検査、CT、MRI、アイソトープ検査などの画像検査や、腫瘍の細胞を採取して顕微鏡で検査する穿刺吸引細胞診が行われます。
唾液腺腫瘍の治療の中心は手術です。

頚部リンパ節炎

リンパ節炎はウイルスや細菌の感染が原因となる急性リンパ節炎の頻度が最も高くみられます。
また鼻やのど、歯や口内の急性炎症(急性咽頭炎・喉頭炎、急性扁桃炎、急性副鼻腔炎、唾液腺の急性炎症、虫歯など)に伴って、頚部のリンパ節も反応して腫脹することもよくみられます。
このようなリンパ節の炎症性疾患の場合、痛みを伴い比較的急激に腫大し、抗菌薬や消炎鎮痛薬の投与、および原因疾患がある場合にはその治療を同時に行うことによって1~2週間程度の経過で良くなる場合が殆どです。
この他、伝染性単核球症、亜急性壊死性リンパ節炎、まれに結核性リンパ節炎も見られます。

頚部リンパ節腫脹

頚部リンパ節が何らかの原因によって腫れてしまい、頚部の腫れとして自覚されます。
原因は炎症性(最多)、転移性(癌の転移)、悪性リンパ腫(リンパ節自体のガン)等が考えられます。
検査は必要に応じて頚部エコーや血液検査を行います。
治療は炎症性を疑う所見であれば、投薬治療を開始。
腫瘍性を疑う所見であれば更なる精密検査や近隣の関連病院へご紹介いたします。

顔面神経麻痺

顔面神経は、主に顔の表情を作る筋肉を動かす役割を担っています。この神経の麻痺を顔面神経麻痺と呼び、その障害部位により末梢性麻痺と中枢性麻痺に分類されます。
当院で拝見し中枢性が疑われる場合は神経内科専門医へ紹介させていただきます。
末梢性麻痺はステロイド剤や抗ウイルス剤等の内服治療を行います。
末梢性麻痺はハント症候群とベル麻痺が多くを占め全体の約70%と言われています。

三叉神経痛

特徴は三叉神経の神経分布に沿って数秒から数十秒の電気が走ったような痛み(発作性電撃痛)が生じることです。触れると痛みが生じる部分(トリガーゾーン)があり、洗顔や会話、食事、歯みがきなどで痛みが誘発されます。
くしゃみや咳、あくび、嚥下、味刺激などで痛みが発症することもあります2)。
ただし、血管や腫瘍などの圧迫が画像診断で確認されても、発作性電撃痛のような典型的な症状がなく痛みが鈍いこともあります。
また、画像診断で血管や腫瘍の圧迫が認められなくても、発作性電撃痛の症状があり、脳神経外科手術を行った時に三叉神経根への血管の圧迫が認められ、手術により圧迫を取り除いた結果、症状が消失した例もあります。
多くの症例では、頭蓋内での三叉神経根に対する血管や腫瘍による圧迫が原因とされています。
当院で拝見しこの疾患が疑われる場合は神経内科専門医へ紹介させていただきます。